NHK『さらさらサラダ』生放送で徳林寺を取材していただきました!

NHK『さらさらサラダ』生放送で徳林寺を取材していただきました!

本日11/12のお昼時に、NHK『さらさらサラダ』で「SDGs」と「共生」をテーマに徳林寺を取り上げていただきました!

去年のこともあり、最近は色々なメディアで取り上げていただいているのですが、生放送というのは初めてのことで、住職も緊張しておりました。徳林寺の生活の一部始終をみなさまに知って頂けたのではないかと思います!

ただ受け入れるのみ

わたしたちとしては、あまり番組テーマである「SDGs」や「多文化共生」に十分お応えできるような生活をしているとは自信をもって言えないのですが、最近はそれらに対する解答を期待されることも多いように感じます。

それだけ、貧富の格差や移民の存在は身近になったということでしょう。昔から島国民族の日本人にとって、昨今の状況はとてもショッキングな出来事なのではないかと思います。だからこそ、多文化共生がアクチュアルな問題として盛んに論じられるようになったのかと思います。

現代に対する仏教のひとつの視線は「ただ受け入れる」ということです。それは、移民をわれわれの生活圏に受け入れる、ということもありますが、この世界のグローバルな状況を受け入れるということ、もはや世界の貧困や飢餓が他人事で済ませられないのだという現実を受け入れることだと思います。

いくら「壁」(ウォール)を作ろうとしても、どれだけ外国人を差別し迫害しようとしても、労働者を搾取して贅沢な椅子に安住しようとも、もはやこのグローバルな世界という現実は否定することはできないし、お互いを知らない時代に戻ることはできないのです。これを否定しようとするのは、苦しい道です。憎悪と傲慢と強欲が支配する暗い世界です。

受け入れるということは、わたしたちの生活を放棄して外国人に譲り渡すのではなく、他者との適切な距離感を見出だそうと努力することだと思います。ですから、「SDGs」や「多文化共生」という観念を、現代人は一所懸命に取り組んで、新たなライフスタイルを発見する必要があるのではないでしょうか。